人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ハンマー音頭の写真日記

hanmaondo.exblog.jp
ブログトップ
2010年 05月 10日

溶岩ドーム・矢筈山816mに登ってみました


1 登山道
溶岩ドーム・矢筈山816mに登ってみました_a0084757_2013167.jpg



誘われてゴールデンウィークに伊豆は伊東にある矢筈山という溶岩ドームに登ってきました。

伊豆のこのあたりには火山が集まっています。それも一回噴火すると二度としない単成火山ばかりで、有名なのはロープウェイなどで気軽に登れる大室山や小室山です。大室山は大量の溶岩を吹き出して、伊豆高原や風光明媚な城ヶ崎海岸を作り出しました。これらを専門家は伊豆東部火山群と呼んでいます。海底のものも含めると100個ぐらいあるのだそうです。矢筈山はその一つです。

この100個ぐらいの火山は、火山灰が積もってなだらかな斜面を形成する大室山のようなスコリア丘が多いのですが、中に例外的に粘性が高い溶岩が噴出すると形成される溶岩ドームがあります。溶岩ドームといえば、近くはその噴火の恐ろしさをTVで目撃した雲仙普賢岳の噴火活動(1990-1995)が忘れられません。40名以上の貴い人命を奪った火砕流の恐ろしさを知ったのもあの時でした。その時にそそり立った溶岩ドームの不気味さは、強く心に残りました。

溶岩ドームを登ると聞いて、さっそく思い浮かんだのが、あの恐ろしげな普賢岳の溶岩ドームでした。すると、恐いもの見たさでむらむらと行ってみたくなりました(笑)




2 集合場所・熱海港
溶岩ドーム・矢筈山816mに登ってみました_a0084757_20134169.jpg



しかしながら60を過ぎたいいオジ(イ)サンが6人、ともなりますとコンディションも経験も体調もバラバラです(笑)

で、一計を、というほどのことはないのですが、用心を重ねて、6人パーティに少年時代から山に親しんで体力もある2人のベテランを配しました。

その1人を待つ熱海港。東洋のナポリあるいはまたモナコを標榜しているようです。あの赤い不格好な船こそは、その頼りになる友人が乗る高速ジェット船です。



3 トリカブト 
溶岩ドーム・矢筈山816mに登ってみました_a0084757_20145588.jpg



登ってみて矢筈山は登山道が整備されていない、迷い易い山でした。その上に池あり湿地あり最後の上りは大きな石がごろごろと続く、尋常ではない山と分かりました。

それから野草の種類が少ないのに気づきました。どうやら鹿が出没するらしく、どれも食べられてしまうようです。残るのは毒草のトリカブトばかり(汗)

4 
溶岩ドーム・矢筈山816mに登ってみました_a0084757_20151235.jpg



私を含めて軟弱組はすぐに脱落しましたが、そこは高校時代からの友人たち、ベテランらは先遣隊となって頂上に達し、あっという間に戻って山頂の様子を報告。引き続いて大休止の場所を確保して昼飯の味噌汁を作るという具合に大活躍でした。そういうわけで軟弱組も登った気分(笑)楽しく矢筈山を堪能して帰ってきました。

P.S.
良い子は決して真似しないように。かなり危険な山です。
成人男子といえども初心者にはお薦めできません。すぐに道に迷います。

by hanmaondo | 2010-05-10 18:24 | ちょっとお出かけ


<< 深山 (ミヤマシキミ)      韮山の大仙山 >>