2007年 08月 13日
旅の最終目的地草津温泉は、結論から先に言うと、とても楽しい処で、大変気に入った。温泉街には、幾つも無料の共同浴場があり、24時間入れる上にいずれも源泉そのままらしい。今回、その内の2つにしか入らなかったけれど、後ほどその効き目に驚くことになる。 第2日は、上田を10時過ぎ、多分10時半頃に出て国道144号線上州街道を北上した。菅平高原の入口で道を右手にとって長野街道を進み、寄り道をしなかったので2時間ほどで草津に着いてしまった。 1 湯畑(ゆばたけ) Ricoh GR Digital, F2.4, 1/143, ISO 64, -1/3 草津温泉入口手前にある道の駅で昼食を取り、キャンプ場の友人を訪ねて暫く歓談してから、いっしょに温泉街に入った。湯畑は温泉街の中心にあり、周りをぐるっと旅館やお土産屋に囲まれている。ここにいると、草津温泉を訪れた観光客が必ずやってくるので、多分誰であれ出会うことになるのでは。驚いたことに若い人が多い。 2 冷やしたトマト Ricoh GR Digital, F2.4, 1/73, ISO 64, -1/3 何度も草津温泉でキャンプしている友人は、この路地の奥で温泉饅頭を試食させてくれるところが2軒もあるから、行って来い、お茶までくれるぞ、と唆すので、早速賑やかな路地に入ってみた。なんせ、下戸の私は甘いものに目がない(苦笑) 3 温泉饅頭の蒸し器 Ricoh GR Digital, F2.4, 1/125, ISO 64, -1/3 で、ありました、件の饅頭屋さん。蒸し器からは湯気が立ち上り、路上まで出張って売り子さんが「お父さん、まあ、お1つどうぞ」とトレーにのった茶、緑、白3色の温泉饅頭を差し出す。茶色いやつを1つ、ありがたく頂戴すると、すかさず他の売り子さんがお茶まで差し出してくる。当然ながら両手がいるので、GRDから手が離れ、常日頃は活動の中心的存在だったのに恨めしげに首からだらりと垂れ下がった(笑) 4 道しるべ Ricoh GR Digital, F3.2, 1/160, ISO 64 こうして同じ通りで2軒目の饅頭屋さんでも歓待を受けると、短い路地は直ぐに尽きたので湯畑まで引き返し、友人らと共同浴場に向った。 5 共同浴場「千代の湯」の湧き水 Minolta AF85/1.4 I, F2.5, 1/250, ISO200, -1/3 6 共同浴場「地蔵の湯」ひじ湯? Ricoh GR Digital, F2.8, 1/203, ISO 64, -1/3 共同浴場はどれもみな小さいもので、数人入れば一杯になる。地蔵の湯の前にあるこれは、ひじ湯と書いたけれど、確信はない。草津には足湯と並んで立って肘を温泉に浸けるひじ湯がある。地蔵の湯は目に良いと言われているので、若しかするとここで目を洗うのだろうか? 千代の湯と地蔵の湯で温泉気分を満喫した後、友人と別れ、今日の宿「興亜館」で早めの夕食を取った。今度は夕景を撮りに出る。 7 共同浴場「地蔵の湯」源泉 Minolta AF85/1.4 I, F1.7, 1/60, ISO800 宿から湯畑を目指すと、途中地蔵の湯がある。地蔵の湯の名前の由来である地蔵堂あたりも日中よりも趣が増す。 8 地蔵堂 Minolta AF85/1.4 I, F1.7, 1/200, ISO800 9 湯畑・灯篭 Minolta AF85/1.4 I, F1.7, 1/40, ISO800 10 湯畑の旅館 Minolta AF85/1.4 I, F1.7, 1/60, ISO800 暮れなずんできた湯畑の湯気も、ライトアップの助けもあって一段と目立っている。 前回の上田でちょっと写真をアップし過ぎたので、今日はこれでも少し抑え気味に(笑) この後、友人に会いに行って、シュテュットガルト以来の20年以上の旧交を再度温めようとしたら、真っ暗な道を間違え、走れど尽きぬ山道を狐か狸に化かされた気分で引き返し、再度挑戦してなんとか心配していた友人のキャンピング・カーに辿り着いた。 翌朝、興亜館の朝食は早めにしてもらったが、それでも7時半なので、早起きの私には1時間以上時間が余る。余程、2,3の共同浴場に行こうか、とも考えたけれど、噂によると朝は一番熱いという話だ。昨日も44度ぐらいの湯に入るのに四苦八苦したので、それなら写真を撮ろう、ということで朝の散歩。 11 朝の霧 Pentax FA77/1.8 Limited, F5.0, 1/800, ISO 200, -1/3 遠い台風の影響か、最終第3日はどうやら曇りのようだ。 12 ミララー Minolta AF85/1.4 I, F2.0, 1/500, ISO400, -1/3 今回撮った草津の写真の中で、これが一番草津らしさを表現している気がする。ミラーに写った狭い路地は、私の宿に行くのに通る道で、対向車があれば片一方は待っていないとならない。こんな道が大部分だと考えた方がよい。 13 旅館の白壁 Minolta AF85/1.4 I, F2.5, 1/250, ISO200, -1/3 そしてこれも矢張り草津らしい1枚。旅館の佇まい、白壁と、まるで装飾のように入った木枠が伝統的な日本家屋の良さを思い出させてくれる、と言ったら言い過ぎかなぁ。 宿の朝食を取った後、8時半ごろ宿を出て、お土産に温泉饅頭を買い、9時前には温泉街を後にしました。一路、帰宅の途に就いたわけです。ルートは全部無料の一般道(笑) 草津道路(292)を南下、大津・羽根尾を経て146号線を只管南下、最初は寄るつもりだった浅間・鬼押し出しは見通しが悪い天気のためにパスして10時前に中軽井沢のペンションで休憩。 14 ペンションのカフェ Pentax FA77/1.8 Limited, F4.5, 1/100, ISO 400, -1/3 道を聞いたところ、ペンション・オーナーの問わず語りが始まった。曰く、軽井沢の湿気が如何に酷いか、安普請の別荘は、湿気対策が足りずに1年位でもどんどん朽ちていく、新潟から引かれる液化ガス・パイプライン建設では地元がそのラインにアクセスすれば、一気に都市ガスが引けるようになって料金も割安で願ったりかなったりだが、利権のために軽井沢市議会は反対している云々。 そう、軽井沢は夏の別荘地としてネーム・バリューは抜群だが、貧乏人には向いていない。別宅のメンテナンスが楽な佐久地方や小諸・上田の方が遥かにましだ。あっちは、日本でも有数の乾燥地帯。その癖水が豊富。特に湿気が身体に悪いから、その方面で病を抱える人は軽井沢は絶対避けた方がいい、というのが私の結論。 さて、軽井沢からの帰路は軽井沢バイバスに出た。碓井軽井沢インターから上信越自動車道には乗らず、下仁田軽井沢線43号という間道を下る。もの凄く細い。暫く藤岡に向って国道254を東に走り、富岡から再び細い山道に入る。塩沢峠、土坂峠を越えて秩父に入る46号線だ。 このルートは山また山の連続で、東京から比較的近くとも大変な過疎地帯で、道も恐ろしいぐらい細い。暗かったら絶対やめた方がいいルートだ。 15 こんな感じの山道(笑) Ricoh GR Digital, F8.0, 1/64, ISO 64, -1/3 ここは富岡から少し入った最初の峠道の途中。峠の名前は知らない。こんな風景が国道299にぶつかる迄、延々と続く。 例え大枚を払っても有料道路を使った方が体力的には遥かに楽だ。でも、使う気がしない。貧乏性とは仕方のないものだ。それに時間も十分ある。ルートは走り易くはない、とはいえ、自然の真っ只中、土坂峠のあたりは特に1度は行って見たいと思っていた、山間部の天まで畑が耕されているような、日本の原風景といった感じの鄙びた里だ。それに秩父に着いてしまえば、私には帰ったも同然(笑) 但し、1つ覚悟しなければならなかったのは、そんなに長時間車を運転していると、私の眼は耐えられずに今日か明日、頭痛を抱え込むことになる。そして実際それを覚悟して秩父からも全部抜け道オンパレードで帰ってきたのだが、眼痛も頭痛も出てこなかった。翌日も同様だった。理由は只1つ、草津温泉のお蔭だ。前日に共同浴場2度、宿の温泉に1度入っただけで、新陳代謝能力が高められ、疲労しにくくなったのだろう。つまり、草津の湯は免疫性とか自分の体調に良い影響を与える効果があるのでは、ないだろうか、と素人考えだけれど、結論した。今まで、山梨や秩父にドライブして、帰りに何度も立ち寄り温泉に入ったが、こんなに効いたことはない。 という訳で、草津温泉、お薦めです。しかも、温泉だけでなく楽しいところです。是非お試しを。 さて、夏休みドライブも今回でお終い。長い間、退屈な写真ばかりを次から次へと見せてしまいました。友情溢れる、お付き合いに感謝(笑)
by hanmaondo
| 2007-08-13 19:06
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