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ハンマー音頭の写真日記

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2007年 11月 19日

晩秋の小山田緑地


1  谷戸の眺め

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小山田緑地は町田市ですが、多摩センターの南にあって、
多摩丘陵の尾根筋を越えて幾らも離れていないところにあります。

冷え込んだ土曜日の朝、ここに向かいました。
気温は4、5度ぐらいでしょうか、寒くて手がかじかむほど。
谷戸の中ほどから、あさざ池に向かってシャッターを押しました。

レンズはミノルタAF50/1.4初期型。コンパクト・デジカメのGRD
も持って行きましたが、使いませんでした。
銀塩換算75mmの画角があれば、まず困ることもありません。


2   野原薊 (のはらあざみ)
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困るのは花を撮る時で、50mm標準レンズは大口径でボケも
良し、明るさも十分で夜間撮影に適しているとは言え、あまり
寄れません。

その結果、この土手に生えている野原薊はボツンと小さく写った
ので、トリミングして拡大してあります。ブログに載せる程度なら
全く問題なく、マクロも必ずしも必要ない、と言う訳です。


3  湿地

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小山田緑地には雑木林や谷戸、池や湿地があり、東京都が
公園として自然保護に努めています。
この日は朝方は曇っていて、少し暗い雰囲気でした。
夏の盛りなら、この湿地のあたりは様々な昆虫たちで溢れて
いたでしょうに、晩秋ともなるとほんとうに静かです。


4 紅しじみ

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それでも居ました、可愛い蝶々さんが。
最初、力芝(ちからしば)のブラシみたいな花穂の中に
それを見つけた時は、老眼のため良く分からず、寄って
行って漸くそれと分かりました。


5 同じベニシジミ、反対側

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ぐるっと廻って反対側から見ると、あれ、ちょっと色が違うな?
単に光線の具合なの?
でも、こちらから見ると、はっきりと蝶々だと分かります。

なぜ、そんなにも確信が持てなかったか、と言うと、ベニシジミは
じっとしていて微動だにしなかったのです。

多分、寒さで動けないのかも。
こんなに遅く生まれちゃって、可哀相になぁ。

ベニシジミちゃんが余りにも小さかったので、4も5もトリミングで
拡大しています。


6  紫陽花のなかま

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写真を撮るようになって、まわりの物を良く見るようになりました。
花たちは、その最たるものです。すると、紫陽花は種類が多く、
花も様々で、咲いている時期も結構幅があることに気付きました。

これ、どう見ても花ですよね。その上、冴えない紫色(苦笑)
でも、立派な花ですよ。紫陽花の花で冴えない色合いのもの
は、多い気がします。


7  小栴檀草 (こせんだんぐさ)

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冴えないついでに、もう1つ(笑)
本当に冴えない黄色い花なんですが、こいつはとげのように
突き刺さる種子のために誰でも「ああ、あれか」と分かる草です。

右上にある2つのボール状のものに注目してください。これは
細長くて先っぽが2つに割れている種子が集まってボールの
ような種の集合体を形成しています。
ズボンにさんざっぱら突き刺さって、一々取り除くのに苦労する
困り者です(苦笑) もう思い出しました?


8  ガマズミ?

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あさざ池は湿地の只中にあるので、幅広い木道を作って
近づけるようにしてあります。その池の端に生えている
2、3mほどの潅木に赤い実がなっています。

これが本当にガマズミなら、食べられるそうです。それも
これだけ熟れていると相当甘いらしい。鳥達の好物だそうで、
これはもう食い散らかされて、相当まばらになった姿では
ないか、と思います。


9  小紫 (こむらさき)

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公園になっているのは谷戸の一部で、直ぐ近くに民家もあります。
この小紫はその内の一軒の生垣にありました。小紫は紫式部を
園芸種として改良したものではないかと思います。お店では区別
しないで、全部紫式部だと言って売っているようです。

紫式部の場合、実がまばらに付いているのに対し、小紫は整然と
揃っているようです。


10  ススキに導かれて

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小山田緑地は4つほどに別れていて、本園、分園と呼ばれています。
その間をこんな風な道が繋いでいます。


11  関東嫁菜 (かんとうよめな)

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最後に数ある野菊を代表して関東嫁菜。
違いは分からないけれど、関西にあるのが嫁菜。関東にある
のが関東嫁菜だそうです。

でも野菊には、これ以上危険ですから立ち入らないようにしま
しょう。大変な泥沼に嵌まってしまう恐れがあります。
お時間がよろしいようで。

by hanmaondo | 2007-11-19 21:19 | 植物


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