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ハンマー音頭の写真日記

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2009年 04月 24日

ミノルタAF50/2.8 Macro 初期型とペンタックスFA77/1.8 Ltd



敬愛するシドニーの遊子さんからリクエストがあったので、愛用する2本のレンズを実写で比べることにしました。ミノルタの方はマクロレンズですので接写が出来ますが、ペンタックスの方は50センチも寄れません。大体焦点距離の10倍と極標準的な最短接近距離になっています。

1980年代に発売されたミノルタAF50/2.8 Macroは、 ボケが素晴らしいレンズです。初期型、NewそしてDと移るにつれ、若干の改良が加えられたいるようですが、光学的には全く同じと言われています。なかでも初期型は、お安く、私は3年ぐらい前に1万5千円ぐらいで買いました。当時はコニカミノルタがカメラ生産をソニーに譲り渡した頃で、ミノルタのレンズは理不尽に高騰していたにも拘わらず、この値段です。商売人は兎も角等級付けをすることで利益を生み出そうとするのでしょうね。詰り、NewやDは不当に高く売られているということです。初期型の欠点は、絞りが円形絞りでないことで、これがボケに影響することがあります。NewやDは円形絞りなので、この心配はありません。

ペンタックスのFA77は、銀塩時代の中望遠レンズですから、標準レンズと言われた50ミリレンズと比べるのは、本当は疑問です。77mmから90mmのレンズは、ポートレート写真に抜群の冴えを見せ、銘レンズのオンパレードみたいなところがありまして、写真が好きな人なら誰しも使ってみたくなる画角のレンズなのです。そこらへんの事は一度使ってみれば、直ぐに分かります。えっ、これが俺が撮った写真!?と思うくらい違います(^^)

それでもデジタル一眼で使っているとCCDの関係で1.5倍または1.6倍になり、使い難くなりました。逆に50ミリが75ミリ相当になって盛んにポートレートに使われています。

2枚写真を並べます。必ず最初の a が付与されたものがミノルタです。
画角が違うため、位置を変えなければならず、全く同じ絵にすることは放棄しています。露出なども同様です。厳密な比較ではありません。


黄花片栗(キバナカタクリ)
1a
ミノルタAF50/2.8 Macro 初期型とペンタックスFA77/1.8 Ltd_a0084757_19194569.jpg

1b
ミノルタAF50/2.8 Macro 初期型とペンタックスFA77/1.8 Ltd_a0084757_19202784.jpg



藪手毬(ヤブデマリ)
2a
ミノルタAF50/2.8 Macro 初期型とペンタックスFA77/1.8 Ltd_a0084757_1923539.jpg

2b
ミノルタAF50/2.8 Macro 初期型とペンタックスFA77/1.8 Ltd_a0084757_19234097.jpg



穂咲碇草(ボザキイカリソウ)
3a
ミノルタAF50/2.8 Macro 初期型とペンタックスFA77/1.8 Ltd_a0084757_1929864.jpg

3b
ミノルタAF50/2.8 Macro 初期型とペンタックスFA77/1.8 Ltd_a0084757_19294164.jpg



シャガ
4a
ミノルタAF50/2.8 Macro 初期型とペンタックスFA77/1.8 Ltd_a0084757_1931448.jpg


4b
ミノルタAF50/2.8 Macro 初期型とペンタックスFA77/1.8 Ltd_a0084757_19313425.jpg



八重紅枝垂れ桜
5a
ミノルタAF50/2.8 Macro 初期型とペンタックスFA77/1.8 Ltd_a0084757_19343037.jpg

5b
ミノルタAF50/2.8 Macro 初期型とペンタックスFA77/1.8 Ltd_a0084757_19351611.jpg




如何ですか?黄花片栗を除いて、余り大きな差は出ませんでしたね。でも、それはグログ用にサイズをぐっと小さくしたためです。元のサイズでモニター画面いっぱいに見ると、かなりの違いが有るように見えます。

ペンタックスの77ミリは、独特の雰囲気を作り出してくれるレンズです。勿論オールマイティではありませんから、長所を生かすように使わないといけません。でも、それはどのレンズにも言えることです。それから、最後の桜の写真で分かるように、77ミリといえども絞って使うと背景のボケが抑えられて普通のレンズになってしまいますね。

ミノルタの50ミリは、マクロレンズですからメインの被写体に大接近することが可能です。すると背景のボケはどんどん大きくなり、寄る事が出来ない85ミリ級レンズに勝ります。85ミリ級がたとえ中古でも3倍ぐらいの値段がしていることを考えると、昔の標準レンズと言われた50ミリマクロはもの凄いコスト・パフォーマンスを見せていることになります。それに75ミリ相当の画角はとても使い易いものです。


いずれの写真も2009年4月18日東京薬科大学薬用植物園で撮りました。

by hanmaondo | 2009-04-24 20:35 | レンズ


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