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ハンマー音頭の写真日記

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2010年 11月 27日

樅(モミ)

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裏高尾に「いろはの森」という場所があって、そこには木々に名札が付いている、という話しです。
それはいい、自然の中の樹木図鑑だ。すごく覚え易いに違いない、と樹木の名前がさっぱり分か
らないハンマー音頭は大喜び。さっそく出かけました。

写真が樅の木です。今日のことですから背景は紅葉しています。
ハンマー音頭には名札が付いていなかったら樅だかツガだかトウヒだか、きっとさっぱり分からな
かったことでしょう。

樅は松の仲間です。幹が真っ直ぐに伸びて姿が優美なため、丘の上にぽつんと1本だけ立って
いようものなら、ほとんど神々しい姿。で、神が宿っているにちがいないと尊崇を受けたりしていま
す。ただ、余り長生きせず、150年ぐらいで枯れてしまうとか。もっとも兵庫県には1000年樅と
呼ばれる神木があるとか。

材としては柔らかく加工しやすいのですが狂い易いために保存性がなく、棺おけとか卒塔婆ぐらい
に使われていたようです。

「樅の木は残った」という小説がありますが、仙台は樅にとっては少し寒すぎるかもしれません。
作者はその優美な姿に惚れたのでしょうが、少し思い違いがあったかもしれませんね。
分布は東北も南部以南、それに太平洋側に多いようです。

ところで樅の木はドイツ語のTannenbaumの訳語に充てられていますが、日本の樅とは少し
違うようです。ここら辺の違いは難しくて専門用語と専門知識がないとドイツ語で読んでいても
さっぱり分かりません(汗) 少しは樹のことが分かるようになったら解明してみたいですね。

by hanmaondo | 2010-11-27 21:24 | 樹木


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