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ハンマー音頭の写真日記

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2007年 06月 05日

有栖川宮記念公園の初夏



陽と森の境目
有栖川宮記念公園の初夏_a0084757_21504665.jpg
 ( Minolta AF50/2.8 Macro I, F5.6, 1/25, ISO 200, +1/3 )


降り注ぐ陽光は強烈ですが、有栖川宮公園の森は小さいながらも
立派に日の光を遮ります。


森の暗さと日向の明るさが見事に対照を成す初夏となりました。

池の橋
有栖川宮記念公園の初夏_a0084757_21513025.jpg
( Ricoh XR リケノン50/1.4, 1/250, ISO 200 )



写生する学生たち
有栖川宮記念公園の初夏_a0084757_21521778.jpg
 ( Ricoh XR リケノン50/1.4, 1/200, ISO 200 )



公園には水源が2つあります。池に流れ込む小さな小川を辿れば、
1つ目の水源が鬱蒼と木々が茂る谷の奥に現れます。鉄柵の前あたりに


蜘蛛の巣
有栖川宮記念公園の初夏_a0084757_2153320.jpg
( Ricoh XR リケノン50/1.4, 1/30, ISO 200 )


その付近には日陰と湿地を好む小さな花の群落が。

常磐つゆ草(ときわつゆくさ)
有栖川宮記念公園の初夏_a0084757_21542042.jpg
( Minolta AF50/2.8 Macro I, F3.5, 1/30, ISO 800 )



そして、梅雨時にいつも匂う

どくだみの森
有栖川宮記念公園の初夏_a0084757_2155226.jpg
( Minolta AF50/2.8 Macro I, F2.8, 1/80, ISO 200 )



最後に付け足します写真は5月30日の記事で紹介した紫陽花のその後。
全く同じ花で、角度もほぼ同じですが、前回はGRDの28mmでした。今回は換算75mmですから、全く同じには見えません。それでも色の変化を確かめることはできます。

6日後の紫陽花
有栖川宮記念公園の初夏_a0084757_21555852.jpg
( Ricoh XR リケノン50/1.4, 1/125, ISO 200 )


で、これを「移り気」と解釈するか「けなげ」と取るかは貴方の自由です(笑)




追記:
RicohのXRリケノン50/1.4は、ペンタックス*IstDS2にKマウント・アダプターを介して装着したため、レンズ側のデータが欠けていて、絞り値が分かりません。歳で直ぐ忘れてしまいました。池の橋や学生たちの写真では、中間からやや絞り込んでいたのでは、と朧に記憶を辿るのですが、確信がありません。蜘蛛の写真は暗かったので、開放近くであったと思います。

常盤つゆ草は、別名ノハカタカラクサと言うそうですが、最近動植物をカタカナ表記することが一般化したために、酷く読み難くなって困ります。漢字で書くと、野博多唐草。原産は南アメリカで、昭和初期に観賞用に輸入されたものが、野生化したのだそうです。旧名の語頭の「野」は、この野生化したことを言っているのでしょう。観賞用に輸入されたものはシロフ博多唐草と呼ばれ、葉に白い縞模様があるのが特徴です。植物の名前のつけ方は、ド素人には理解しがたいところがあるのは当然ですが、どうやら「しろふ」の意味は「白い斑(ふ)がある」と解釈できるのか、と思われます。これは、どうやら今でも現役らしく、園芸植物のブライダルベールがそれ。後者の名前の方が知られているようですので、シロフ博多唐草は死語かも。
ところで、園芸植物だったノハカタカラクサが野生化するとともに、葉の白い縞模様(シロフ)を失っていって常盤つゆくさとなった、という記載がインターネットで調べていると何度か出てくるのですが、これも面妖な話しで、もしかするとガセネタではと疑いたくなります。まがい物を掴まされたとか(笑)原産地でもいくつも種類があったのかもしれませんね。そのうちの葉に模様が無いものが同じような時期に入ってきて野生化したのかも。
有栖川宮記念公園では6月初旬に開花していましたが、開花時期は5月から8月が一般的なようです。条件さえ良ければ、この開花時期は前後に大幅に拡大するようです。白一色の花びらを持つとても可憐な花で、森の暗闇にひっそりと咲いている姿はなかなか風情があります。津久井湖畔の紫つゆ草とは色が違うだけで、花の形はそっくりです。

by hanmaondo | 2007-06-05 22:05


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