2008年 09月 18日
1 イヌセンボンタケ? イヌセンボンタケは倒木や埋もれ木に大量に発生する小さなキノコです。数が半端でないことが多く、文字通り千本生えていることも珍しくないらしく、あればそれと直ぐに分かりそうで印象的なキノコです。 このキノコは1日かせいぜい2日しか存続していないようです。胞子が成熟すると子実体(しじったい)は解けて無くなってしまうのだとか。とても目立つのに、出会う回数が多くないのはそのせいかもしれません。 子実体とは、専門用語過ぎてごめんなさい。単純にキノコのことなんですが、こんな用語を使うのは、菌類が長い間地中に生きて地上に花を咲かせる時取る形が子実体だ、と言うことを専門家はきっと意識したかったのでしょうね。つまり、キノコは菌類の花なんです。 ところで、これが本当にイヌセンボンタケなのか確信はありません。イヌセンボンタケにしても、小さすぎるのではないか、というのがその理由です。近くに寄ってマクロレンズのファインダーで覗いて漸くキノコらしい形が見えたのです。普通に1~2メートル離れて見ると、白い点にしか見えません。こうやってぐっと寄って見ると、形はイヌセンボンタケそのものなんですけれど。 こんなに数が多い小さなキノコを撮る時は、もっと絞りを絞って被写界深度を深く取り、極力ボケを少なくするべきなのですが、谷の奥は暗くてISOを800に上げても大して絞れません。こんな時は三脚でもないと、上手く行きませんね。でも、夏場に三脚なんて、持って行く気はさらさらありません。なぜかって、三脚なんて立ててゆっくり撮っている気になれないのです。蚊の大軍が周りを飛び回っているのですから、さっと撮って、さっと撤収する、これが基本です。 散歩しているときも、ゆっくり歩くと刺されますが、さっさと移動すれば、蚊は追いついて来れません。お試しください。 それから、もう1つ対策があって、キノコたちが極力横並びするように撮れば良いのです。そうすれば、被写界深度を稼ぐ必要もありません。でも、山の斜面でアングルを変えられるのは珍しいことだと思います。撮影の事ばかり考えていると怪我をしかねません。 2 韮 (にら)? さて、尾根幹の向こう側、上小山田の里山を歩く2回目です。前回は尾根幹を越えて畑の際を通り、藪漕ぎして雑木林に入り、それが竹やぶとなって暗い小道で幾つかキノコを撮ったのでした。 その暗い竹やぶを抜けると明るい谷戸が開けます。まばらに有る人家のアプローチに韮だと思うのですが、白い花が植わっていました。今がこの花の最盛期のようです。 3 露草 白花の露草。初めて見ました。露草の花は1日花ですので、色が褪せたわけではありません。青だけでなく、白い露草の花があるのですね。 谷筋の道を辿ると左右の斜面が迫ってきて、どんどん暗くなっていきます。道の片側は山側の斜面でおあつらえ向きに目の高さにあれこれ花も咲いています。 3 紅花ボロ菊 (べにばなぼろぎく) 4 青紫蘇 これ、笑っちゃうのですが、最初、普通の紫蘇と気がつきませんでした。紫蘇科の花は色々あるので、探し回ったのです。ド素人に毛の生えた程度のハンマー音頭の知識はこの程度ですね。 5 尾根筋 谷を登って行くと道はやがて消えてしまいます。それでも明るい雑木林ですから、蜘蛛の巣さえ厭わなければ、登り詰めることが可能です。そうやって尾根筋の道に出ました。直ぐ脇を尾根幹が走っているのは、音で分かるのですが、間にある藪はとても通り抜けることが出来ず、尾根幹に出ることは不可能です。 ところで、このキノコは大蓬莱茸ではないかと思われます。成菌になって乾燥してくると、傘が反り返ったりして色々な形を取るので、分かりにくいですね。 因みにこの写真は背景を入れることができて、雰囲気も出せたので、自分では今回のベストショットだと思っています。 6 白鬼茸 (しろおにたけ) 白鬼茸、座間の谷戸山公園でも見ましたね。あれは大きかったですが、これは未だ幼菌に近いです。高さも10cmありませんでした。毒キノコです。 7 山鳥茸擬 (やまどりたけもどき) 山鳥茸擬だと思います。食用キノコです。多摩ではあちこちで見られるので、食用としては多いに期待が持てるでしょう。香りも良く、その内是非試食してみたいと考えていますが、それも1年間は修行を積んでから、と用心しています(笑) 8 山ホトトギス ホトトギスの仲間も今が最盛期かもしれません。あちこちで咲いています。我が家のホトトギスは遅くて11月頃咲くのですが、どうもそれは例外みたいです。 9 ? とても小さいです。GRDでマクロ接写したのですが、大苦労。5,6枚撮って、なんとか様になったのは、これだけでした。目の悪いハンマー音頭にはマクロで撮って初めて、つぶさに観察することが可能となったのです。此処に写真の楽しみがありますね。 これは何のキノコなのか分からないですね。もしかしたら、花落ち葉茸の幼菌なのかもしれません。 町田市小山田は東京の南端にあたる町田市の北部に広がる丘陵地帯です。今回はその西手にある上小山田を少し歩きました。東手には小山田緑地などがあります。 まだまだ見るところがありそうなので、何回か「探検」してみたいと思います。続きをお待ちください。
by hanmaondo
| 2008-09-18 18:08
| ご近所シリーズ
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