2008年 12月 29日
小野路の里山を歩く、その3回目です。 小山田を歩き回った後に、その東にある小野路に行動半径の重点を移して、多摩丘陵の里山の魅力にどっぷりと嵌まったようです。何度も散策に出かけるようになりました。小野路は、その南に隣接する図師同様、都下有数の里山が残っている地域で、私のようにキノコに興味がある人間には、堪らない魅力があります。今はもう冬ですから、キノコにはなかなか出会えなくなりましたが、それでもどんな処にキノコが生えてくるかは、経験を積んでなんとなく分かるようになって来ました。歩きながら、あぁ、ここにはあれが、あそこにもあれが生えていてもおかしくない、などと考える(妄想?)ようになりまして、結構楽しめます。シュミレーションキノコ狩り(笑) 1 多摩市の南限、ということは本来多摩ニュータウンの市街区域の南限にも当るのですが、そこを走っている尾根幹線道路に先ず出ます。これを越えないと町田市側の小野路に入れません。その市境にある一本杉公園に前回同様車を置いて里山を散策しようというわけです。 ところが、今回は未だ朝が明ける前に出てしまったためか、市営の駐車場が開いていません。あ、6時か、そうだよなぁ、そんなに朝早く管理人だって来たくはないし、そもそも、こんな時間にやってくるのは、朝寝ていられないお前のような老人だけだよ。などと反省しながら、一本杉公園に隣接する恵泉女学園大学の前を過ぎて妙桜寺の駐車場に車を置くことになりました。 其処から南へと伸びる尾根道を下っていきます。入った途端、細い道は枯れ葉に覆われて、雑木林の中をうねうねと伸びて行きます。 2 カメラとは面白いもので、真っ暗な夜だろうが日が燦燦と降り注ぐ日中だろうが、同じ明るさで撮ろうとします。雑木林の中の道は、夜明け前ですから実際はかなり暗いです。(1)(2)ともにかなりのマイナス補正を掛けているのですが、それでも実際より明るく写ってしまいました。 持ち出したレンズはミノルタAF85/1.4初期型です。これを近頃撮影枚数3万枚を越えて電子接点が時々おかしくなり始めたコニカミノルタ製デジタル一眼レフカメラ、アルファ・スウィート・デジタル(以下αSD)に付けています。 αSDも買ってから3年ほどが経ちます。撮影枚数も3万枚を越えました。中級機ならシャッターは10万回の酷使に耐えると思えるのですが、入門者用のαSDは、恐らくその半分ぐらいの耐用年数なのでしょうか。 それにしても、ISOを変えようとボタンを押して反応が全く無い時は焦ります。そんな時はメインの絞り用ダイヤルを廻しても反応せず、F値すら変えられません(汗) それでメイン・スウィッチを入れたり切ったりを繰り返し、機能が回復しないのでイライラして、えい、GRDでいくか、と諦めかけた途端、いきなり復活したりするのです(苦笑) 私が勝手に写真全般の師匠と仰ぐ匠さんは、デジタルの場合、買い替え時期としてボディ購入代金を撮影枚数で割って、1枚3円まで使い切ったら十分元を取ったと納得して買い換えてもいいよ、と言っていました。その計算でいうと、新品とは言え投売り価格で買ったαSDは5万8千円弱、これを3万枚で割ると1枚2円弱となりますので、1年前に買い換えていてもOKという計算になり、なんとなくほっとする、と言いますか、言い訳がたつとでも言いますか(笑) あれから3世代ぐらいデジタル一眼レフも「進化」していますから、食指が動くのですが、対象機数が多くて悩ましいなぁ。昔のMF機は一生ものでしたが、それと違って、どうせ長くても5年で寿命のデジタル・カメラだから、余り大枚を叩く気には、とてもなれません。 3 夜明け やがて雑木林が途切れて、多摩丘陵では谷戸と呼ばれる、開けた谷間に出ました。それと共に漸くお日様が顔を出し始めます。 4 名も知れぬ谷戸で 勿論名前はあるに違いないのですが、誰かに訊かないと分かりません。こんな朝早くだと、人っ子一人いないし(^^) 出たばかりのお日様が谷戸に差し込むには、まだ時間があります。長い間、黄色い花を見せていた背高泡立ち草の花穂も、今は白い実を一杯付けているようです。この日は12月20日で、寒いとは言え、霜も降りていません。まだ、暖かい冬の朝ですね。 5 布田道に到る GRD 谷戸を出ると古道の1つ、近藤勇や沖田総司らが小野路宿へ出稽古に通った布田道に出ました。なんとも言えない長閑な景色が広がっています。 この道を右に曲がって、小野路宿を目指します。 6 これは道標のような、看板のような? GRD その前に、この「鎌倉街道 小野路宿緑地」と言う道標ともつかぬ、名札みたいなものはなんでしょう?「小野路宿緑地」という名称は、ここら辺のうち捨てられた谷戸を手入れして再生活動に努めている市民団体が付けたのでしょうね。でも、その前にある「鎌倉街道」は、この道が鎌倉古道だと言っているのだと思います。詰り、経費節約で1つで2つの役割を負わされた道標名札ということかも。 因みに鎌倉古道は確かにここらあたりを通っていると思えるのですが、布田道が鎌倉古道と一致するものかどうかは又別問題かもしれません。いずれにしても関東平野を3つのルートで走っている鎌倉時代の鎌倉街道の1つ、上道は、このあたりを通って小野路宿に至ります。 7 谷戸を振り返る GRD もう一度、今来た谷戸を振り返って、小野路宿を目指して西進します。実はお目当てが、(5)と(6)の写真の背景に写っているビニールハウスのあたりに。そう、勿論キノコです(笑) 8 多分ウスヒラタケ さて、ちょっと長くなったので、またその4に続きます。
by hanmaondo
| 2008-12-29 21:30
| 里山
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